乳歯の虫歯が及ぼす大人の歯への悪影響
乳歯の虫歯を「どうせ生え変わるから」と放置して重症化させてしまうと、将来の歯並びに悪影響を及ぼしてしまいます。
乳歯も永久歯と同様、虫歯が悪化すると抜歯する必要があります。1カ所でも歯を失ってしまうと、両サイドの歯が歯の抜けている部分に移動してしまい、その後の生え変わりに悪影響を与えてしまいます。
また、乳歯の虫歯が進行して、歯の奥に膿が溜まるほどになってしまうと、その奥で出てきている永久歯をも溶かし、虫歯にしてしまうこともあります。
どうせ生え変わるから…と放っておくと、さらに深刻な事態を招くことがあるので、乳歯の虫歯でも歯科医院で診てもらうことが大切でしょう。
効果的なむし歯予防のために知っておくべき!乳歯の虫歯の主な原因
子供の虫歯の主な原因は、寝る前の飲み物や授乳。歯が生えてきたら、口の中の衛生面も考慮して、飲み物を与えたり授乳したりする必要があるでしょう。
水分補給にジュースを与える
ジュースが虫歯の原因になることは、ご存知だと思います。でも、哺乳瓶でジュースを飲ませているうちに、子供が眠ってしまった…という経験はありませんか??せっかく眠ったのに、起こしてまで歯磨きするのはかわいそう…と、そのまま寝かしてしまうことが虫歯の原因になってしまいます。
ジュースを全く飲ませてはいけないというわけではありませんが、お昼寝前や夜寝る前には飲ませないことが大切でしょう。
卒乳の遅れ
母乳をあげながら寝かせている人も多いと思います。反対に、母乳をあげながらでないと寝てくれないと言う人も少なくないでしょう。
でも、おっぱいをあげながら寝かせることが、虫歯の原因になってしまうこともあるんです。
大人だって虫歯予防のために、寝る前に歯みがきをしますよね!?おっぱいを飲みながら眠ってしまうと、夜に歯みがきしないで寝る事になってしまいますから、虫歯の原因になる可能性があります。
夜中に母乳を与えることも同様です。虫歯予防のために、歯科医院で断乳をすすめられることもあるとか。
乳歯が虫歯になってしまったら…??
「乳歯は生え変わるから」と放置しては行けません。乳歯は永久歯に比べて歯が柔らかいため、虫歯になりやすく、進行しやすい特徴があります。
歯自体が小さいので、短期間で神経まで届くほど悪化してしまうことも少なくありません。
初期の段階の虫歯は、削ることなく進行止めを塗ります。虫歯が深くなってくると、削って詰め物をする、神経治療を行うなど、大人と同様な治療を行っていきます。
小さな虫歯であっても、子供が痛がっていなくても、進行を予防するために歯科を受診することをお勧めします。また、見た目では小さく見える虫歯でも、深い虫歯になっている可能性もあります。
「歯医者嫌いにさせたくない」という気持ちはわかります。歯科医院でも、極力削らない・抜かない治療を取り入れているので、安心して受診できると思います。