赤ちゃんのお座りが上手になる過程1
赤ちゃんは早いと6か月ほどで腰が据わり、お座りができるようになっていきます。
おすわりは、首すわりの次に運動機能の発達が分かる目安のひとつになります。
頭から足へと順番に筋肉や神経の発達が背骨の末端まで届き、骨盤を支えて体のバランスが取れるようになったという証です。
生後4か月から5か月になると両手を床についておすわりのような姿勢を取ることができるようにはなりますが、まだ体を支えることが難しいため不安定で倒れてしまうこともありますが、6か月頃になると少しの間なら座っていられるという子も多くなってきます。
最初のうちは背中を丸めて前かがみの姿勢になったり、両手をついて何とか体を支えていてもバランスを崩して倒れてしまったり、なかなかうまくは座れません。
7か月頃になると背骨が真っ直ぐに伸びて、徐々にではありますが、筋肉や神経が発達してくるので、バランスの悪かったおすわりも上手にできるようになってきます。
他人が体を支えなくても、背中が丸まる事もひっくり返ることも少なくなります。
8か月頃には、背筋がまっすぐに伸びた安定したおすわりができるようになります。
筋肉や神経がお尻まで発達し、骨盤を支えるのでバランスよくなり、手を付いたりお尻だけで座り両手を使えるようにだんだんと上達します.。
赤ちゃんのお座りが上手になる過程2
赤ちゃんは、ねんね期の頃は、ベッドや布団に寝かされているため、見える景色は平面で奥行を感じづらいものです。
しかし、お座りができるようになると、高さや奥行を感じることができ、視野がとても広くなります。
ねんね期の頃はおもちゃで遊ぶとき、おもちゃを手に持って口に運ぶという動作が多く、平面的に見えるため不安定さを感じる動きであったのが、おすわりをすることで、物の大きさや自分からの距離を把握しながら手を伸ばし、掴んで口に持っていくという動作ができるようになります。
平面的であった視野が立体的に見えてくることで、距離感を掴めるようになります。
視野が広がる事で、好奇心が刺激され、目に見えるものを触りたいという意欲が湧き、次の発達であるはいはいをするための刺激となります。
おすわりができるようになると、寝返りで移動したり、お腹をつけたずりばいをするようになります。
しかし、まだ手を上手く交互に動かす事ができないため、はいはいのようにスムーズに進むことができません。
ずりばいで欲しいおもちゃのところまで這って行く、お母さんのところまで行くということができ、意思と体の動きが連動してくるので、著しく新しい変化を感じることになります.。
赤ちゃんのお座りが上達する過程3
お座りからずりばい、そしてはいはいが上手にできるようになってくると、脚の力が強くなり、両脇を支えると力強く蹴るようになってきたり、腕を持って引っ張ると立ち上がれるようになります。
日々の変化は両親にとって大きな喜びになり、目に見える成長を感じることができます。
首すわりから腰すわり、寝返り、おすわりなどは、立って歩くという最終の目的を目指した発達の段階です。
はいはいが上手にできると、立っちという動作に移行していきます。
立っちは二本足で立つ人間としての成長の一つです。
早い子は7か月くらいでも、つかまりながら立っちができますが、自発的にできるようになるのは、自分ではいはいをし、おすわりの状態を取ってからつかまって立つという「つかまり立ち」と、他人のサポートやつかまらなくても自分の力だけで立てるようになる「立っち」があります。
ねんね期、おすわりの頃に比べ、自分では見ることができなかった高いところが見えるようになり、見える世界が平面、そして上下と広がり、立っちができるようになることで、より広がり、遠くの方まで見渡すこともできるようになります。
このように、赤ちゃんの体の発達は様々な機能も同時に発達させていく大切な過程なのです。