産まれてすぐはふさふさだったのに・・・
大抵の場合、産まれてすぐの赤ちゃんの頭には髪の毛が生えていますよね。しかし、生後数ヶ月が経つとその髪の毛が抜けてきて、「もしかして、このままハゲちゃったらどうしよう」と不安になるお母さんもいるのではないでしょうか。この、赤ちゃんの抜け毛ですが、生理的な働きによる抜け毛の場合もありますし、何がしかの対策が必要な抜け毛という場合もあります。
赤ちゃんの抜け毛は原因をしっかりと突き止めて、適切に対処することが必要です。それでは、問題のない抜け毛と対策の必要な抜け毛の違いとはなんなのでしょうか。
産まれたときに生えている髪の毛はそのうち抜ける
赤ちゃんの髪の毛は、産まれた時点でふさふさとしている場合もありますが、反対に量が薄くて少ない場合もあります。このときの髪の毛の量は、お母さんのお腹の中にどれくらいの間いたかによって、量の多寡が決まってきまってきます。お母さんのお腹の中に比較的長い間いた赤ちゃんは、お腹の中で成長もその分多くしているのでしっかりと髪の毛が生えていることが多いですし、逆に少し早めに生まれた赤ちゃんは髪の毛が薄い場合が多いのです。さらに、毛髪が生えにくいという赤ちゃんもいるので、この時点で髪の毛の量が多い、少ない、ということについては気にする必要はありません。
この産まれてきたときから生えている髪の毛。親心としては、このまま太く長く伸びて欲しいと思いますよね。しかし、生後数ヶ月経つと徐々に抜け毛が増えていき、髪の毛はどんどん生え変わっていきます。
生理的な抜け毛
赤ちゃんは生後数ヶ月経つと、大抵の場合、髪の毛がどんどんと抜けていきます。原因は色々とありますが、ほとんどの赤ちゃんの抜け毛は「新生児生理的脱毛」が原因です。この新生児生理的脱毛とは、赤ちゃんの髪の毛が生え変わるときに、広範囲の髪の毛が一時的に休止状態になって、しばらくしてから新しい髪の毛が生えてくることをさします。この抜け毛は、赤ちゃんの自然な体の働きからくるものなので、抜け毛が目立ったとしても心配はいりません。
赤ちゃんは大人と比べても、新陳代謝がかなり活発なため、髪の毛の生え変わるサイクルがとても早いのです。そのため、少しずつ髪の毛が抜けて生え変わるのではなく、一度に抜けて生え変わる、という生理的な脱毛が起こります。そして、この新生児生理的脱毛は一度にたくさんの髪の毛が抜けて、しばらく髪の毛が生えてきません。そのため、頭がハゲた状態に見えてしまうので、不安になるお母さんが多いのです。しかし、こういった髪の毛の抜け方は、新陳代謝のもっとも活発である最初の頃までであって、だんだんと髪の毛の生え変わるサイクルも安定してきます。そして、大人と同じように少しずつ抜けて生え変わるようになってきますので、安心しましょう。
抜け毛の始まる時期
赤ちゃんによって、抜け毛が始まる時期には違いがあります。早い場合は、生後2~3週間あたりから始まることもあります。大抵の場合は、生後1~2ヶ月くらいの間だと言われていて、遅めの赤ちゃんでも生後6ヶ月くらいまでには、髪の毛の生え変わりが起こります。
対策が必要な抜け毛
摩擦による後頭部の抜け毛
赤ちゃんは産まれてから、お座りができるようになるまで仰向けの状態で寝ていることが多いですよね。そのため、ずっと枕に触れている後頭部の髪の毛が、摩擦によって抜けてしまうこともあります。これは、「乳児期後頭部脱毛」と呼び、生後2~6ヶ月くらいまでの間で発生しやすくなります。お座りが出来るようになれば、自然と摩擦の回数も減って、脱毛も徐々に改善されてきます。もしも、心配だと言う場合は赤ちゃんを同じ体制で寝かし続けないようにして、摩擦がしにくい素材でできた枕やシーツを使うと良いでしょう。
濡脂性湿疹の場合
抜け毛がひどく、赤ちゃんが頻繁に頭をかゆがっている。また、頭皮にフケや黄色いかさぶたができる、といった症状がある場合。この場合は、濡脂性湿疹を疑いましょう。この濡脂性湿疹は、生後数週間~4ヶ月くらいの間に起こることが多いです。濡脂性湿疹は、赤ちゃんの活発な新陳代謝に加えて、女性ホルモンが強く作用してしまうことが原因で症状が出ます。皮膚の分泌が活発になりすぎてしまい、皮脂が毛穴を詰まらせてしまうために、肌荒れを引き起こして髪の毛が抜けやすくなってしまうのです。そのため、赤ちゃんの頭皮に異常が見られる場合は、一度皮膚科を受診するようにしましょう。また、濡脂性湿疹の場合は赤ちゃんの頭をこまめに洗ってあげるなど、自宅でのケアも大切にしましょう。
出典:
https://akachanikuji.com/kaminoke