子供の聴覚の発達は何歳まで?【ピアノ・バイオリン音楽習い事】|ママワザBOOK

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2015年2月17日
子供の聴覚の発達は何歳まで?【ピアノ・バイオリン音楽習い事】

世界で活躍するアスリートや音楽家は幼少期からその競技や楽器をはじめている人が多いそうです。
習い事は数多くありますが、ピアノやバイオリンを始めるには何歳くらいから習うのがよいのでしょうか。聴覚の発達のピークは4~7歳と言われていますが、さて、はじめ時はいつ?

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世界で活躍する人は

お父さんがハワイの出張土産として買ってきた子供用のラケット。それを5歳の時に手にした時、世界での活躍の道が開かれました。そうです、錦織圭選手のテニスプレイヤーとしての誕生秘話です。
このように世界で活躍するアスリートには幼少期からそのスポーツを始めているという例が多いようです。

アスリートだけではなく音楽家もまた同じ。音楽家、演奏家の多くがとても幼い時期から教育を受けているそうです。そんなことを考えると、子供の習い事というのは選ぶのが難しいものですよね。

何をいつ始めればよいのか、もしかしてもう遅いのではないか、という悩みを持ったお父さん、お母さんも少なくないかもしれません。習い事といえば数多くありますが、たとえばピアノやバイオリンなどの楽器は何歳くらいから習うのが適しているのでしょう。

早期教育が欠かせない

上ではアスリートを例に出しましたが、音楽や楽器は特に早期教育が欠かせないものだといわれているようです。というのも聴覚の発達というのは、4~7歳くらいまでにピークを迎えるらしく、その後は横ばい状態になるのだとか。

そのためこの時期に多くの音楽を聴き、楽器を弾くことで理想的な音感に育つのだといいます。幼い頃に音楽に触れるということは、他にも多くのメリットがあるそうです。

聴覚だけではなく脳の一連の機能が鍛えられるので、その後の言語能力や読解能力などにも良い影響がありIQテストでも高得点を出しやすいといわれています。
さらに楽器演奏は、脳内と手や指を連携させる力を育てることができるため、運動能力も高くなる子供が多いという傾向が出ています。

このように楽器がうまくなるという以外にも、たくさん得るものがあるようです。

バイオリニストの9割

音楽の習い事をするのは7歳までに、というのが定説かと思っていたのですが、バイオリニストの9割は3~5歳からバイオリンを始めているといわれています。やはりプロでやっていくには、さらに早い時期からみっちりと訓練しなくてはいけないのでしょうか。

バイオリンを小さい頃からやっていたという人は、耳がいいのはもちろんですが集中力がある人が多いようです。集中力というのも今後生きていくうえで、親としては子供に備えていたい能力の1つだと思います。

さらに音楽を幼少期に習うと性格も穏やかになるのだとか。 習い事というのは、何かを上達させるためにするものではなく、それを通じて多くのことを学び身につけることが大きな目的なのですね。

多くの子供を持つ親は将来の仕事などを見据えて習い事を選んでいるかもしれません。特に今の時代はそうなのかもしれませんが、できればその習い事をすることで得られる多くのものをしっかり想像したいものです。
そういう点も考慮したうえで、我が子の習い事を選ぶというのも大切なのかもしれません。
ピアノ

もう手遅れ?

もう子供は7歳を過ぎたから音楽の習い事は手遅れなのですね、と考える人もいることでしょう。しかし、聴覚の発達や技術面に関して理想的な歳というだけの話です。本人がもしもやりたいというのなら、やらせてあげない理由はないでしょう。

声楽や管楽器などは、心肺機能が発達してからでないと本格的にできないため、そこまで早期でなくてもかまいません。また、もしもピアノやバイオリンを早い時期から始めたとしても、その子供自身が楽しみを見出すことができずに嫌々習っていたのでは上達もできないものです。

聴覚こそ人より発達したとしても、習う時期が早すぎたせいで鍵盤をうまく押さえられない、楽器をうまく操れないのでは演奏をすること自体にマイナスイメージを持ってしまうことも少なくはないでしょう。

嫌いなことを続けることほど、子供にとって苦痛はないと思います。年齢を急いで無理に早い時期に習わせるのではなく、楽しんでできる時期というのをしっかり見定めて始めるというのが重要なポイントなのではないでしょうか。

それは音楽、楽器だけではなく他の習い事でも同じだと思います。もっといえば習い事だけではなく、子供がすることすべてに当てはまるのが楽しくやらなくては意味がないということでしょう。

世界には「好きだから」という力だけで、いろいろな悪条件を乗り越えてきた人がたくさんいます。それだけ何かをするための条件として「楽しんでやる」というのは大きなものです。

そのためにもまずは嫌いにさせない、楽しくやらせる、ということを親として考えてあげてください。

著者:ねじ山ねじ

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兼業ライターとして活動しています。何かの合間にさくっと読めるものを書いてますので気楽に読み流してください。