わが子をアイドルにしたい! そのためには何が大事?
出産・育児雑誌、テレビ、映画など多くのメディアでは人気子役がクローズアップされており、目にしない日はないと言っても過言ではないでしょう。
そして、そんな子役たちの活躍を見るにつけて「私の子供の方がもっとかわいい」「私の子供なら簡単にスターになれる」という想いを募らせている親御さんは決して少なくないのです。
しかし、思っているだけでは何も変わらないもので、「子供をスターにする」ための行動を起こさなければ話は始まりません。
どうすれば子供を子役に出来て、かつ大成するような子供に育てられるのでしょうか?
子役になるには何が大事?
一昔前は「アイドルになるには原宿や渋谷でスカウトされる」という、スカウト神話がそれこそ日本全国で崇められていたものですが、今は地方の活性化もあって東京に出てこなくてもアイドルにはなれる時代です。
しかし子役の場合は街角でスカウトされることはほとんどないので、親が自ら動いて芸能界入りするチャンスを作らなければなりません。
劇団に入る
子役になるために一番確実な方法は、子役を養成している劇団に加入することです。子役育成を担う劇団は芸能事務所としての一面も持っているため、加入出来れば仕事のあっせんも受けられるのです。
しかし、希望者が全員劇団に加入できるというわけではなく書類選考や面接などを経て初めて加入が認められる形式を取っているため、親の希望通りに話が進むというわけではないので注意しましょう。
雑誌の読者モデルになる
自分の子供が乳児ならば、育児雑誌の読者モデルを狙うというのも一つの手です。育児雑誌では特集記事やレギュラー記事などで活躍する乳児モデルを恒常的に必要としていて、読者に募集を掛けることでモデル募集と我が子を芸能界デビューさせたい親の希望を両立させているのです。
しかし、育児雑誌の読者乳児モデルが続くのはせいぜい生後6か月から3歳ぐらいまでの短い期間の上、何度も声が掛かるというわけではありません。
乳児モデルに求められる資質は可愛さもありますが、カメラを向けられても物おじしないこと、知らない大人に囲まれても愛嬌を見せる人見知りの無さ、撮影時間中騒いだり泣いたりしない行儀のよさなど、子供自身が生まれ持った性質や親の教育などに左右される所が大きいのです。
公開オーディションを受ける
テレビドラマなどのオーディションは、大抵芸能事務所向けに募集がかけられるため一般人では受けること自体が困難なものです。しかし、まれにドラマや映画などで一般人も対象にした公開オーディションが開催されることがあり、これをチャンスとしてわが子にオーディションを受けさせるお母さん方も少なくありません。
公開オーディションは、子役スターになるための登竜門と言えますが同時に狭き門でもあります。なぜならオーディションで最終的に選抜されるのは一人だけで、劇団や事務所に所属していない子が選ばれることも少なくはないのですが、大抵の場合レッスンで下地が出来ている劇団所属の子の方が選ばれるものだからです。
子役になった後の育児も大事
もしもあなたの子供が子役としてテレビで活躍し始めた場合、それで万事良しということにはなりません。
芸能史に名を残した子役たちの中には、「子役としての成功」に振り回されて一家離散や多額の借金といったトラブルを背負うことになってしまった人も少なくないのです。
子役として成功すると、子供は親の年収を遥かに超えるギャラを稼ぎだすことは難しいことではなくなります。子供が稼いできたギャラに目が眩んだ親が浪費をはじめ、子供が稼ぐ以上の借金を作ってしまったという話は珍しくないことです。そして、自分が稼いできたお金を湯水のように使い果たす親に対する不信感を抱いた結果、一家離散という結末を迎えてしまうのです。
また、「子役上がりの俳優は大成しない」という言葉があるように、子役出身のタレント・俳優はテレビ・映画業界では「使い辛い」と敬遠されがちです。
芸能界では年功序列が重要で、子役上がりの俳優は成人する頃には芸歴15年以上という中堅レベルの地位が自動的についてきます。その為、芸歴が浅い俳優や新人スタッフはまだしも主役格の俳優や監督にも大仰な態度で接して「あいつは何様だ」とトラブルを起こしてしまうことは多々ある話です。
このように、我が子を子役になるようにしたがためのトラブルは後々まで尾を引くことになりかねません。
芸能活動を期間限定にする、学校にもきちんと通わせる、周囲の大人を見くびらないように礼儀を教えるといったような芸能界に限らない社会性を育むことを考えた育児を行うことも、我が子を子役にするために重要なことなのです。