イヤイヤ期は成長の第一歩
2歳が近づくころから始まるイヤイヤ期。
『お風呂に入ろうね』『イヤ~』、『これしちゃダメよ』『イヤ~』と、お母さんの言うことに対して、何でもイヤイヤ。
また、お母さんのいうことを聞かない、自分の意思を通そうとするだけではなく、思うとおりにならないと癇癪をおこしたり、泣きわめいたり。イヤイヤ期…お母さんにとっては、まさにイライラ期ですよね。
この時期は、子供が赤ちゃん期から脱却するための、初めての大きな成長期で、第一反抗期ともよばれています。
それまで、お母さんにべったりだったのが、自我の芽生えによって、変化が生じるのです。
このころから二語発語がはじまり、ボキャブラリーがふえ、自己主張ができるようになるのです
。
さらに、周りの人へ関心を向けるようになり、人がやっていることを自分でもやってみたいという好奇心が生まれてくる時期でもあります。
そのため、この時期の特徴のひとつである、できないのにやりたがるという行動がはじまります。
また、いろいろやってみたいのに、周りから、あれしちゃダメ、これしちゃダメと言われることから、指示や拘束をいやがるようになるのです。
このように、子供のさまざまな成長がきっかけとなって始まるイヤイヤ期は、お母さんのストレスの元になり兼ねません。
ここでは、イヤイヤ期を乗り切るための4つのポイントをご紹介します。
感情的にならない
一般的に、4歳くらいで相手の気持ちを推し量ったり、気遣うことができようになることから、自己中心的な振る舞いは、2歳児の特権のようなもの。
「言葉の爆発期」とよばれるほど、お話しが上手になる時期ではありますが、相手が話していることをきちんと聞いて理解するのは、まだ難しいということを、お母さんが知ることが必要です。
何度言ってもちっとも理解してくれないことに対して、イライラしてしまうことがあるかもしれませんが、まだまだ時期が早いのだと割り切ることがポイント。
感情的になっても、どうにもならないのだと思うと、怒る気もなくなってくるはずです。
気持ちを切り替えるセリフを決める
子供のイヤイヤがひどくなったり、癇癪を起したりすることで、お母さんも感情が高ぶったり、イライラしてしまうことがあるかもしれません。
そんな時は、お母さんと子どもの間で、気持ちを切り替えるセリフを決めてみませんか。
例えば、「ごめんなさい」「もうしないでね」とか。
その後で、ハイタッチやハグで仲直りなんていうのはどうでしょう。
始めのうちは、無理やりでも構いません。
でも、そのうち、そのセリフがスイッチとなって、気持ちがすんなり切り替わるようになるのです。
イヤイヤとイライラが一瞬で治まる魔法の呪文になるかもしれません。
根気強く説明する
イヤイヤ期だからといって、何を言ってもムダというわけではありませんし、やはり、してはいけないことは、きちんと理解させる必要があります。
大きい声を出したから、だた『静かにしなさい』。
やってはいけないことには、ただ『やっちゃダメ』。
それでは、うまく伝わりませんよね。
なぜ、そこで大きな声を出してはいけないのか、なぜ、それをしてはいけないのか、ちゃんと理由を説明してあげることが重要です。
もちろん、最初は理解することができずに、同じことを繰り返すかもしれません。
でも、お母さんが、何度も説明してあげれば、徐々に理解するようになるのです。
お母さんが子供に、きちんと伝えたいことに関しては、根気強くなることも必要です。
今だけとあきらめる
イヤイヤ期は、子供にとって健全な成長の過程のひとつで、誰でも通る道なのです。
こんなことが、いつまで続くのだろうと、気が遠くなることがあるかもしれませんが、そうそう長く続くものではありません。
外の世界に触れ、さまざま人と出会うことによって、3歳、4歳になるにつれて、心も体も成長し、新たな顔をみせてくれるようになります。
これから続く、長い子育ての中の1~2年と思って、肩の力を抜いて向き合ってみてはいかがでしょう。